まずはとにかく書いてみよう

前回は事前の準備について書きました。 もうとっくに準備はできているし、早くPHPを書きたいと思っている人もいるでしょう。 今回はPHPを使って、画面に文字を表示させてみたいと思います。

それでは早速、利用しているテキストエディターで新規ファイルの作成を行い、入力ができる状態にしてください。

まずは以下のように書いてみましょう。基本的に英字はすべて、全角ではなく半角で入力してください。

    
 <?php

 print "test<br>";	//これでtestと表示します
 print 1;	//これで1と表示します。

 /*ここから
 ここまでコメントです。画面には表示されません。*/

 ?>
    
    

上記のコードは、ブラウザで開くと画面上に「test」と「1」と表示するコードです。 試しにファイルを「test.php」という名前でXAMPP内の「htdocs」に保存して、ブラウザで表示してみましょう。 文字コードはご自身の環境に合わせて、保存してください。 保存しましたらブラウザで、「localhost/(保存した場所とファイル名)」で開いてみてください。 「test」「1」と表示されます。 表示されない場合は、URLの入力ミス、環境設定が間違っている、ファイルの保存場所が違う、書いたコードにミスがある、などが考えられます。 もう一度一つ一つ見直してみましょう。 また、ファイルの拡張子が「.php」として保存されている事も確認してください。

順番に解説していきますと、PHPの命令は、「<?php」から「?>」の範囲内に書きます。 範囲外に書いてもPHPの命令としては認識されませんので注意しましょう。 環境によっては「<?php」が「<?」でも良かったり、「<%」から「%>」でも良かったりしますが、 どの環境でも有効な「<?php」「?>」で書くようにしたほうが良いでしょう。

次に「print」は画面上に文字を表示させる命令になります。 この時に注意したいのは、表示させるものが数値なのか文字なのか?ということです。 PHP(というよりプログラム言語全般)では、数値と文字は区別されます。 PHPの場合は、数値の場合はそのまま書いて、文字の場合は、「"(ダブルクォーテーション)」で前後を囲みます。 こうすることによって、文字なのか数値なのかを判別させているのです。 ただし、数値を入力する場合は、全角ではなく半角で入力してください。 全角文字というのは基本的に数値ではなく、文字として認識されます。

またPHPでは、必ず命令の最後に「;(セミコロン)」を付けて、「ここで命令が終わり」ということを明示させる必要があります。 コードの最終行などであれば、「;」を省略することもできますが、省略せずに付ける癖を付けたほうが良いと思います。 エラーが出ると思ったら、「;」が抜けていたなんてことはよくあります。

最後に「//これでtestと表示します。」という部分ですが、これはコメントと呼ばれるもので、 コードの内容に影響を与えない(=ブラウザで表示されない)ものです。 コードの説明等を書いておいて、メンテナンス時にわかりやすくしておくと良いでしょう。 自分で書いていたコードでも、あとから読むとわからないということはザラです。 普段からコメントを付けておく癖を付けましょう。(コメントばかりでも読みにくいので程々に。) また、「/*」から「*/」で括られている範囲内もコメントにすることができます。 複数行にわたってコメントを書く場合は「/*」「*/」を利用すると見やすく書けるでしょう。

ちなみに「print "test<br>";」の部分の「<br>」は、HTMLの改行タグになります。

今回は単純に文字や数字を表示するだけでしたが、次回以降もしばらくは割とつまらない内容になります。 しかし何事も基本が大事です。 一つずつしっかりと覚えていきましょう。

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